適切な目標設定のための4つのポイント −第121号−

技術レベル:★☆☆☆☆
適切な目標設定をするためには、4つのポイントがあります。
では、1つずつ見ていきましょう。
【1.紙に書く】
当たり前のことですが、目標を達成するには、目標を覚えていなくてはなりません。
しかし、人間は忘れる動物です。
どんなに立派な目標を立てても、日々の生活に追われ、1ヶ月もすれば、すっかり忘れてしまうでしょう。
そこで、せっかく立てた目標を忘れないためには、目標を紙に書いておくことが大切です。
これは、日常生活で多くの人がやっていることですね。
大事な約束を忘れないよう手帳に書いたり、
大事な物を忘れないよう手のひらに書いたり、
買い忘れのないようメモを取って買い物に出かけたり・・・
同じ様に、目標も忘れないよう、サッカーノートに書いたり、手帳に書いたりしておくことが大切です。
そして、書いた目標を毎日見ることで、1日1日が目標を意識した生活になるでしょう。
【2.細分化する】
目標設定をしても、それに向かって行動を起こさなければ達成はできません。
よく「目標設定しても、具体的に何をやったらいいか分からない」という人がいます。
そういう人の目標は、漠然とし過ぎているのが特徴です。
例えば、「サッカーが上手くなりたい」という目標。
かなり漠然としていますね(笑)
これでは、何から手をつけていいのかが見えてきません。
目標設定をする時は、大きな目標を分解して、1つ1つの小さな目標にしていくのがコツです。
では、「サッカーが上手くなりたい」という目標を細分化していきましょう。
どんな風に上手くなりたいのでしょうか?
例えば、「ドリブルが上手いプレーヤーになりたい」だったとします。
これで、目標が少し具体的になりましたね。
さらに、これを細分化していきます。
どんなドリブラーになりたいのでしょうか?
例えば、「フィーゴの様に、相手の重心の逆を取るドリブラーになりたい」だったとします。
また1つ目標が具体的になりましたね。
さらに、これを細分化していきます。
そのようなドリブルを身に付けるには、何が必要でしょうか?
ドリブルのボールコントロール能力。
切り返しをしても体の軸がブレないボディコントロール能力。
ドリブルしながら相手の重心を見極める能力。
1対1での自分の間合いを把握する。
ドリブルの使いどころを見極める判断力。
などなど、他にも色々な要素があると思いますが、一度に全て身に付けるのは難しそうです。
では、何から身に付けていきますか?
例えば、「ドリブルしながら相手の重心を見極める能力」だったとします。
また1つ目標が具体的になりましたね。
さらに、これを細分化していきます。
相手の重心を見極める能力を養うには、何をすればいいでしょうか?
顔を上げてドリブルできるようドリブル時の姿勢を矯正する。
街を歩いている時、すれ違う人の重心を観察する。
1対1を数多くこなして、相手の重心を見極める。
などなど、方法は色々あると思います。
では、明日から具体的に何をしますか?
ここまで細分化できれば、すんなり行動に移ることができるでしょう。
元日本代表の中村俊輔選手は、目標を長期目標、中期目標、短期目標という風に細分化して設定しているそうです。
詳しくは、こちらを参照してください。
      ↓↓↓↓↓
「やるべきこと」を明確にするノート術
【3.目標を見直す】
目標を設定したら、一度見直してみましょう。
それは、本当にやりたいことですか?
「何を今さら・・・」と思ったことでしょう。
目標を細分化することで、やるべきことが見えてきます。
しかし、その中に、「どうしてもやりたくないこと」が含まれている場合があります。
例えば、先程の「フィーゴの様に、相手の重心の逆を取るドリブラーになりたい」という目標を細分化すると、個人練習をしなければならないことに気付きます。
しかし、「自分は、チーム練習に参加するだけで十分なんだ。個人練習はやりたくない」という人は、この目標を達成することは不可能でしょう。
となると、この目標は、そもそも目標にすらなっていないのです。
このような場合は、もう一度目標設定をし直す必要があります。
経営コンサルタントに神田昌典さんという方がいらっしゃいます。
神田さんの目標設定の仕方は、まず「やりたくないこと」を見つけることから始まります。
やりたくないことを明確化することで、「本当にやりたいこと」が見つかるそうです。
本当にやりたいことを目標に据えた時、人間はものすごいパワーを発揮します。
もう一度、立てた目標を見直してみましょう。
手間ですが、そのひと手間で、この1年が大きく変わるのであれば、やる価値はあるのではないでしょうか。
【4.期限を決める】
ここまでで、本当にやりたいことを目標に設定し、それに対する具体的な行動まで見えてきたと思います。
では最後に、目標達成をスピードアップできるよう加工しましょう。
目標達成を早めるコツは、目標に期限を決めることです。
期限を決めて目標設定すると、そうでない場合の数倍の早さで達成できます。
例えば、営業の仕事で、「1ヶ月で500万円の売上」というノルマがあれば、それに向けて必死に努力します。
そして、優れた営業マンは、1ヶ月で500万円以上の売上をあげてきます。
また、未達の営業マンでも、努力した人は500万円に近い売上をあげてくると思います。
これが、「いつでもいいから500万円売って来て」と言われたら、1ヶ月で500万円売る営業マンの数は激減するでしょう。
この違いは、目標に期限があるかないかです。
目標に期限を決める時も、細分化の手法を使うと上手くいきます。
まず大きな目標をいつまでに達成したいのかを考えます。
例えば、先程の「フィーゴの様に、相手の重心の逆を取るドリブラーになる」という目標の達成期限を2年としたとします。
(※何をもって「達成」とするかは、その人の基準があるので、その基準を明確にしておくことも大切です。)
では、細分化した「ドリブルしながら相手の重心を見極める能力を身に付ける」という目標は、いつまでに達成すればいいのでしょうか?
このように、大きな目標の達成期限から、細分化した目標の達成期限を決めていきましょう。
以上、適切な目標設定のための4つのポイントを見てきました。
ここまで明確に目標設定すれば、達成の確率はかなり高まるでしょう。
上達が早く、どんどん上のレベルに挑戦している人は、やはり適切な目標設定をしています。
年末年始は連休という人も多いと思います。
来年一年が充実した年になるよう、連休を利用し、来年の目標を考えてみましょう。
<おすすめ書籍>
【非常識な成功法則 神田昌典著】
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4894511304?ie=UTF8&tag=bloglived09a1-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4894511304
目標設定の仕方について参考になる一冊。
ビジネス本なので、仕事にも活かせる内容になっており、社会人プレーヤーにとっては一石二鳥です。
私のブログは、この本のタイトルを参考にさせていただきました(笑)
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!!
この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
   ←前の記事に       <サッカー上達法・目次>にもどる       次の記事に→   

inserted by FC2 system