生涯現役・親睦第一・勝敗第二のサッカー活動を通じ人生の生き甲斐を満喫する60歳以上のサッカーチームです。
強いキックを蹴るための3つのポイント −第125号−
技術レベル:★★★☆☆ <プラントプラントさんからの質問> 強力なシュ−トを打ちたいのですが、ミ−ト出来ても威力が出ません・・・ どうすればいいでしょうか? ・・・・・・ プラントプラントさん、ありがとうございます。 本当にミートできているかどうかは、実際に見てみなければ分かりません。 また、「強力なシュート」というのが、どれくらい強さを求めているのかも、今回の質問内容だけでは分かりかねます。 ですので、「ミートできているのに、強いボールが蹴れない」という時の一般的な解決策についてお送りしていきたいと思います。 強いキックを蹴るためのポイントは、大きく2つあります。 1.きちんとミートする。 2.効率よくボールに力を伝える。 プラントプラントさんの場合は、「ミートする」ことはできているようですが、「ボールに力を伝える」ことが十分にできていないと考えられます。 つまり、「効率よくボールに力を伝える」ことができるようになれば、強いキックを蹴れるようになると思います。 では、効率よくボールに力を伝えるには、どうしたら良いでしょうか? これには、3つのポイントがあります。 1つずつ見ていきましょう。 【1.前傾姿勢】 1つ目のポイントは、『前傾姿勢』です。 助走時からキックの終わりまで、前傾姿勢を保ちます。 効率よくボールに力を伝えるには、あなたの体が発する力(助走の勢い、蹴り足の力など)の方向と、ボールを飛ばしたい方向を一致させる必要があります。 前傾姿勢になることで、あなたの体が発する力の方向は前方へ向きます。 すると、自ずとボールを飛ばしたい方向と一致するのです。 これは、全力ダッシュをする時を思い浮かべると、イメージしやすいと思います。 全力ダッシュをするときは、必ず前傾姿勢になりますよね? 後傾姿勢で速く走ろうとすると、後方への力が働き、前方への推進力にブレーキがかかってしまいます。 キックも同様で、体が後ろに傾いていては、効率よくボールに力を伝えることができないのです。 ただし、柔らかいボールを蹴る時は、逆に少し後傾姿勢になるくらいの意識でちょうど良くなります。 【2.走り抜ける】 2つ目のポイントは、『キック後は踏ん張らずに走り抜ける』です。 良いキックを蹴るには、軸足が安定していなくてはなりません。 しかし、だからと言って、軸足で踏ん張ってしまうと、あなたの体が発する力にブレーキがかかってしまい、ボールに十分な力が伝わりません。 「踏ん張る」と言うことは、その場に留まろうとする力が働くわけです。 すると、ポイント1の説明と同様、前方への力にブレーキがかかってしまうのです。 「軸足の安定」と言っても、それは蹴る瞬間だけでいいのです。 蹴った後まで踏ん張っている必要はありません。 自分の体が発する力をボールに伝えようという意識でキックすると、蹴り足の振りの勢いで軸足が地面から離れ、ジャンプしたような体勢になります。 蹴った後に走り抜ける意識を持つことで、前方への推進力にブレーキをかけずにキックできるようになるのです。 ※コチラも参照してください。 ↓↓↓↓↓ 【キック上達の秘訣(2)】 【3.腕を大きく振り上げる】 3つ目のポイントは、『腕を大きく振り上げる』です。 キックをする時、軸足側の腕が上がりますが、この動作を大きくすることで2つの効果が得られます。 1.上半身のしなりが大きくなり、その分の力がキックに加えられる。 2.踏み込みが大きくなり、その分の力がキックに加えられる。 ※コチラも参照してください。 ↓↓↓↓↓ 【キック上達の秘訣(1)】 腕を大きく振り上げることで、キックのモーションが大きくなり、同じ助走の距離でも、大きなパワーを生み出すことができます。 これは、試合中、助走を取るスペースが無く、ワンステップで蹴らなければならないような状況で活用できます。 ただし、モーションが大きくなると、キックまでに時間が掛かり、DFのブロックに引っかかったり、相手にプレーがバレやすくなるというデメリットもあります。 状況によって使い分けると、役立つオプションになるでしょう。 以上、効率よくボールに力を伝えるための3つのポイントを見てきました。 これらのポイントの中で、できていない部分を意識して練習してみてください。 キック習得には、反復練習あるのみです。 (※ただし、考えながら行うことが重要です。) また、ビデオカメラがあれば、ご自身のキックフォームを撮影し、チェックすると効果的です。 良いキックというのは、フォームもきれいなものです。 ご自身のキックフォームを客観的に観ることにより、改善点が自覚できるかもしれません。 上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^) ←前の記事に <サッカー上達法・目次>にもどる 次の記事に→