フリーでパスを受けるための3つのスキル −第129号−

技術レベル:★★★☆☆
フリーでパスを受けるために必要なスキルは3つあります。
1.フェイク
2.リズム
3.タイミング
では、1つずつ見ていきましょう。
【1.フェイク】
フェイクとは、パスを受ける前にフェイントを入れ、相手を引き離してからパスを受けるスキルです。
例えば、相手の裏のスペースに走りこむと見せかけて、足下でパスを受けたり、
外に流れると見せかけて、中でパスを受ける、というような使い方をします。
また、大きな動きで相手を釣ったり、ボールを受ける直前の1ステップで相手を釣ったりと、動き方も様々です。
これは、フリーでパスを受けるための最も基本的なスキルです。
特に、スペースの少ないフットサルでは、このスキルを使いこなせなければプレーできません。
サッカーでも、スペースの少ないエリアを打開する時に、非常に有効なスキルになります。
フリーでパスを受けるのが上手いプレーヤーは、このフェイクを有効に活用しているのです。
【2.リズム】
フェイクの応用になりますが、フリーでパスを受けるのが上手いプレーヤーは、リズムを変えてサポートに入っています。
例えば、『パス&ゴー』というのは、サッカーの基本的なリズムの1つです。
上手いプレーヤーは、このパス&ゴーに、様々なリズムの変化をつけるのです。
『パス&一呼吸おいてゴー』。
これは、ゆっくりした流れの中で使います。
試合中には、通常のパス&ゴーというリズムでは、サポートに入るのが早過ぎになってしまうような、ゆっくりした流れの場面もあります。
そこで、パスしてから一呼吸おき、スペースが空くのを待ってからゴーすることで、フリーでパスを受けることができるのです。
※こちらの動画を参考にしてください。4:15〜4:22のプレーに注目!!
      ↓↓↓↓↓
<Zidane ★ All in the touch - Brazil (2006)>
他にも、『パス&ゴーしない』というリズムもあります。
これは、相手がパス&ゴーを警戒して、ゴーする先のスペースを埋めてきた時に使います。
パスの後、ゴーせずにその場に留まります。
すると、パス&ゴーで来ると思って動いていたマーク相手の逆を取ることができ、フリーでパスを受けることができるのです。
走り回ってもパスが回ってこなかったり、フリーでパスを受けられないプレーヤーは、ボールの動きに合わせて、一定のリズムで動いています。
実は、ボールの動きに合わせてポジショニングを変えることは、ディフェンスの基本でもあります。
ということは、パスを受けるのが下手なプレーヤーは、相手DFと同じリズムで動いているのです。
フリーでパスを受けるには、相手DFとは異なるリズムで動かなければならいという事が、ここまでの解説でお分かりいただけたと思います。
※上手いパスの受け方、スペースを見つけるコツは、こちらの教材が参考になります。
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【3.タイミング】
パスは、出し手と受け手のタイミングが合って初めて成立します。
今回は、パスの受け方がテーマなので、受け手のタイミングについてお話します。
フリーでパスを受けるには、サポートに入ったタイミングでパスが出てこなければなりません。
そのためには、「出し手がパスを出せるタイミング」でサポートに入る必要があります。
サポートに入るタイミングが早過ぎすると、相手のマークに捕まり、フリーでパスを受けられなくなってしまいます。
サポートに入るタイミングが遅過ぎると、出し手が相手に捕まってしまい、パスを出せなかったり、パスの正確性を欠くことになってしまいます。
つまり、フリーでパスを受けるためには、出し手がボールを蹴れる体勢になるタイミングを見計らって動き出す必要があるのです。
ただし、「適切なタイミング」は、『出し手のレベル』によって異なります。
出し手が上級者の場合は、ダイレクトパスをもらうタイミングでサポートに入ってもパスが出てくる可能性が高いでしょう。
上級者は、ボールを持った時点で、既にプレーイメージが出来上がっているからです。
しかし、出し手が初心者であれば、上級者と同じタイミングでは早過ぎになってしまいます。
初心者は、技術も経験も未熟のため、ボールを持った瞬間には、プレーイメージが出来上がっていないことがほとんどです。
また、ダイレクトでパスを出す技術もありません。
ボールをコントロールして、顔を上げて考え、パスを出す。こんな流れになるでしょう。
すると、受け手は、そのタイミングに合わせてサポートに入らなければ、パスは出てこないのです。
このように考えると、パスの出し手のレベルによって、タイミングだけではなく、「サポートする位置」も変わってくることがお分かりいただけると思います。
出し手が上級者なら、速いリズムでパスが回せるため、相手の守備を崩す動き方ができます。
これに対し、出し手が初心者の場合、パス回しのリズムが遅くなってしまうため、同じ様な動き方はできません。
出し手の後ろからフォローするなど、攻撃の仕切り直しのようなサポートの仕方になるはずです。
このように、パスの受け方が上手いプレーヤーは、出し手のタイミングを見計らって動き出しています。
出し手がパスを出し易いように動いているため、そのプレーヤーにパスが集まるのは自然なことでしょう。
【4.パスを受けるスキルを磨くには?】
ここまで、フリーでパスを受ける3つのスキルについて見てきました。
これらのスキルには、「こういう状況では、このスキルを使う」、「こういう状況では、こう動く」というマニュアルがあるわけではありません。
状況を見て、自分自身で「ここは、このスキルを使おう」、「ここは、こういうリズムで動こう」と判断しなくてはならないのです。
また、最終的には、このような個人戦術レベルの状況判断は、無意識でなされるまでにレベルを高める必要があります。
つまり、『考えるのではなく、感じる』のです。
「2.リズム」の所で紹介したジダン選手のプレーも、考えてリズムを変えているわけではないと思います。
おそらく、状況を見て、「ここは、パス&ゴーのリズムではつまってしまうな」と感じ、一呼吸おいたのだと思います。
しかし、いきなり無意識でできるわけではありません。
無意識でなされるレベルに持っていくには、まずは意識して練習する必要があります。
練習法としては、これらのスキルを磨くための特別ドリル(パターン練習)をこなすよりも、ミニゲームやボールポゼッションなどの実戦練習の中で、フリーでパスを受けられるよう考えながらプレーした方が効果的でしょう。
その場合は、「今日はこのスキルを使う」という意識ではなく、「どうすれば、良い条件でパスを受けられるか?」という意識でプレーしましょう。
その方が応用力が身に付き、色々な状況に対応できるようになるはずです。
初めは上手くいきませんが、あきらめず、考え続ける事が大切です。
考えてプレーすることを続けているうちに、徐々に今まで見えなかったものが見えてくるはずです。
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!!
この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
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