生涯現役・親睦第一・勝敗第二のサッカー活動を通じ人生の生き甲斐を満喫する60歳以上のサッカーチームです。
私が大学でレギュラーを取ることができた4つの秘訣 −第134号−
技術レベル:★★★☆☆ 先日、読者さんから「普通高校の補欠が、大学で全国大会出場選手からポジションを奪うことができた秘訣は何ですか?」というメールをいただきました。 今までメルマガ、ブログを続けていて、このような質問を受けたのは、意外にも初めてだったので、「一体何が秘訣だったのか?」と考えてみました。 真っ先に思ったのは、「特別なトレーニング法」ではない、ということです。 なぜなら、高校でも大学でも、行うトレーニングメニュー自体には大差がなかったからです。 では、何が秘訣だったのか? 私が思い当たるのは、以下の4点です。 1.目標設定 2.基本技術 3.環境 4.個人戦術 ひとつずつ、解説していきますね。 【1.目標設定】 おそらく、「大学でレギュラーをとること」を目標にしていたら、レギュラーにはなれなかったと思います。 実は、私の目標は「プロになること」でした。 高校からサッカーを始めた分際で、大それたことを考えていましたが(笑)、「高校で補欠でも、大学でレギュラーをとって、プロになればいい」と本気で考えていました。 大学でレギュラーになることは、あくまで通過点に過ぎなかったのです。 高校、大学とサッカー部を続けてきて、苦しい思いの方が多かったかもしれません。 思うようにいかず、自己嫌悪に陥ることもありました。 そういったことを乗り越えられたのは、「プロになる」という目標があったからだと思います。 結局、Jクラブのセレクションを受けに行き、そのクラブの選手とゲームをやった時に、自分のレベルがプロでは通用しないレベルであることを痛感し、私の目標は未達成に終わりました。 しかし、大きな目標を設定したことで、「普通高校の補欠が大学で全国大会出場選手からポジションを奪う」という、非常識なことができたのかもしれません。 もしかしたら、「プロになる」ではなく、「日本代表になって、世界で活躍する」という目標設定をし、それを本気で信じていたら、プロにもなれていたかもしれませんね(笑) 【2.基本技術】 いくら立派な目標を持っても、それだけで飛躍的に上達するほどサッカー・フットサルは甘くありません。 私は、高校時代は補欠でしたが、「止める」、「蹴る」、「運ぶ」といった基本技術は、徹底的に練習しました。 そのため、基本技術は、それなりに高い水準にありました。(自分で言うのもなんですが・・・) 大学時代に、セレクション(スポーツ推薦)で入部してきた後輩に「初めて見た時、基本がしっかりしていて、スゴイ選手だと思いました」と言われたぐらいです。 「実際には、そうではなかった」というオチ付きですが・・・(笑) しかし、基本技術がしっかり身に付いていたことで、大学では、その使い方を学ぶだけで済んだのです。 私の基本技術が高かったと言っても、あくまでクローズドスキル(敵がいない状態での技術)の話です。 「何だ、それじゃ意味が無いじゃないか」と思われるかもしれませんね。 確かに、試合に直結するのは、オープンスキル(敵がいる状態での技術)です。 しかし、クローズドスキルの高さは、潜在的な技術力につながるというのが、私の考えです。 たとえクローズドスキルでも、高めておけば、試合での応用の仕方を覚えた時に、それまでの努力が一気に開花するのです。 【3.環境】 「レベルの高いプレーを身近に感じられる環境」を作ることも、自分のレベルを引き上げる秘訣だと思います。 私がラッキーだったのは、意識的に環境作りをしなくても、レベルの高いプレーを身近に感じられたということです。 大学時代は、全国レベルのプレーヤーの中で練習し、試合も、そういったレベルの相手と対戦することがほとんどでした。 チームメイトのプレーを日常的に見ていると、自分自身の常識が広がり、それまで自分にはできないと思っていたプレーも、当たり前にできるようになりました。 このことに関しては、こちらの記事で詳しく書いていますので、参考になればと思います。 ↓↓↓↓↓ 【プレーの幅を広げるには、××のプレーに触れる】 【4.個人戦術】 サッカー・フットサルの「うまさ」とは、ボールコントロールの巧みさや身体能力の高さだけではありません。 試合では、「いかに試合を有利に運ぶか?」、「いかに味方との連携を高めるか?」という頭を使う作業が、非常に重要になってきます。 ここでは、これらの作業を「個人戦術」と呼ぶことにさせていただきます。 テクニック、身体能力だけでプレーヤーの優劣がつくのであれば、おそらく私がレギュラーになることは不可能だったでしょう。 私が他のプレーヤーより優れていたのは、持久力と献身さです。 私は、自分の強みを活かし、全国レベルのプレーヤーがサボる場面でも、攻撃や守備に走りました。 結果的に、全国レベルのプレーヤーが試合に出るよりも、私が出る方がチームとしてうまく機能したため、私がレギュラーをとることができたのだと思います。 以上が、私が思いついた秘訣です。 私がブログやメルマガでお伝えしていることは、結局この4点に集約されます。 これを、社会人からサッカー・フットサルを始めた、出遅れプレーヤーの上達法に当てはめて考えてみましょう。 例えば、次のようなアプローチ法が考えられます。 目標設定・・・「どんなプレーヤーになりたいのか?」、「どんなレベルでプレーしたいのか?」という目標を考え、モチベーションに内部刺激を与える。 基本技術・・・リフティング、壁当てなど、一人でもできる練習メニューで、基本技術を高める。 環境・・・自分よりも格上のプレーヤーとプレーできる場を定期的に設け、モチベーションに外部刺激を与える。 個人戦術・・・自分の身の丈にあったリーグ戦に参加する。 個人戦術は、結局、「試合に勝ちたい」という思いから、自分で考え、工夫することで磨かれます。 しかも、自分自身がチームの勝敗に関わる割合が大きいほど、磨きがかかります。 自分の責任で勝敗が決定する試合を数多く経験することは、個人戦術が磨くために効果的な練習でもあるのです。 上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^) ←前の記事に <サッカー上達法・目次>にもどる 次の記事に→