セルフイメージを?変える! −第111号−

技術レベル:★☆☆☆☆
与えられたポジションに愛着が持てないと、モチベーションが上がらず、渋々プレーすることになってしまいます。
こんな状態では、どんなに良い練習メニューを組んでも、どんなに良い教材を読んで(見て)も、何も身に付きません。
このような人は、ポジションの基本を身に付ける前に、まず「セルフイメージ」を変えることから始めなくてはなりません。
セルフイメージとは、「自分はこういう人間(プレーヤー)だ」と、自らが自分自身について持っているイメージです。
セルフイメージが変わると、その人の行動が変わります。
セルフイメージのレベルが高い人は、とてつもない行動力で、本当にイメージどおりの人間になってしまいます。
例えば、野洲高校(滋賀県)サッカー部監督の山本圭司氏は、「自分は日本一のチームの監督になる人間だ」というセルフイメージを持っていました。
山本監督の赴任当初、野洲高校サッカー部は部員16名の弱小校でした。
しかし、山本監督の驚くべき行動力により、9年後、野洲高校は2006年高校選手権で優勝し、本当に日本一になってしまったのです。
※詳しくは、コチラを参照してください。
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【弱小チームが日本一になった理由】
現在、J最年長プレーヤーの「カズ」こと三浦知良選手(横浜FC)は、少年時代から「自分はブラジルでプロになる人間だ」というセルフイメージを持っていました。
当時は、日本にプロリーグの兆しすらなかった時代、しかもカズ選手は高校(静岡学園)サッカー部の補欠であり、選抜などとも全く無縁の選手でした。
しかし、カズ選手は、高校を中退し、単身ブラジルへ渡ります。
そして、本当にブラジルでプロ選手となり、ブラジルの名門サントスFCのレギュラーとして活躍するまでになったのです。
このように、人の行動は、その人のセルフイメージと大きな関わりがあります。
では、セルフイメージとポジションは、どのような関わりがあるのでしょうか?
例えば、FW希望のプレーヤーが、「FWは空いていないから、センターバック(以下「CB」)をやれ」と言われた場合。
このプレーヤーが、「自分はFWだ」というセルフイメージを持ち続けていたら、CBに愛着が持てず、渋々プレーすることになるでしょう。
CBに必要な技術、戦術を身に付けることにも消極的です。
こんな状態では、いつまで経っても上達することはできません。
FWで出場できるチームに移籍した方が、本人のためになるかもしれません。
反対に、「自分はこれからCBだ」とセルフイメージを変えることができたら、CBに必要な技術、戦術を積極的に身に付けようとします。
そんな姿勢が、周りからの信頼を厚くします。
そして、CBとして出場機会が増え、より多くの試合経験を積むことができるでしょう。
試合経験を積めば、それだけ上達します。
その結果、このプレーヤーは、優れたCBになれるかもしれませんね。
セルフイメージは、新しいポジションにつく時だけに関わってくる問題ではありません。
例えば、「プレーヤーとして、どのレベルまで上達できるか?」ということにも関わってきます。
「自分は、社会人になってからサッカーを始めたから、経験者に敵わなくて当然だ」というセルフイメージを持っている人は、いつまで経っても経験者には敵わないでしょう。
「自分は、社会人になってからサッカーを始めたけど、絶対に経験者以上のプレーヤーになってみせる!」というセルフイメージを持っている人は、経験者以上のプレーヤーになる可能性を秘めています。
どんなプレーヤーになるか?
どこまで上達できるか?
それは、あなたがどんなセルフイメージを持っているかにかかっているのです。
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
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