試合で積極的なプレーをするための考え方 −第167号−

技術レベル:★☆☆☆☆
「試合で練習どおりのプレーができない」 「試合になると緊張してしまう」 と悩む人がいます。
サッカー・フットサルを始めたばかりの頃は、何も分からずガムシャラにプレーするので、あまり緊張する人はいません。 しかし、ある程度経験を積み、技術がついてくると、このような悩みを抱える人が増えてきます。
ドリブルが好きで、ドリブルの練習をしているのに、試合になるとドリブルを仕掛けなくなってしまう。 私の知り合いにも、こんなプレーヤーがいますが、彼に聞くと、 「自分の所でボールを奪われると、チームに迷惑がかかると考えちゃうんですよ」 と言います。
同じ様に、シュート練習をしているのに、試合になると、パスを選択してしまうというプレーヤーもいます。 せっかく練習しても、それを試合で発揮できないというのは、非常にもったいないことです。
私もメンタル的にそれほど強いプレーヤーではありません。 チームには、私より上手いプレーヤーは何人もいます。 しかし、試合では、チームメイトに遠慮することなく、自分の持ち味を発揮できていると思っています。
そこで、今回は、試合で自分の持ち味が発揮できるように、私なりに意識していることをお送りしたいと思います。 私のやり方ですので、同じやり方をしても効果がある人、効果がない人がいると思います。 しかし、一部でも参考になればと思います。
【1.試合に対する考え方】 まず、私の試合に対する考え方についてお話していきましょう。 私は、試合というのは、役者の舞台、歌手のライブと同じようなものだと考えています。
役者にとっての舞台は、自分を表現する場です。 役によって、台詞や登場場面は決まっています。 しかし、その役をどう表現するかは、役者次第です。 間の取り方、仕草、感情表現など、自分なりの表現をすることが、役者の腕の見せ所なのです。 そして、そのために本番の何倍もの時間の稽古を積んでいるのです。
歌手にとってのライブも、自分を表現する場です。 曲によって、メロディと歌詞は決まっています。 しかし、その曲をどう表現するかは、歌手次第です。 ただ歌が上手いだけでは、カラオケの上手い素人と変わりません。 歌い方、演奏の仕方、ステージ演出など、自分なりの表現をすることが、歌手の腕の見せ所なのです。 そして、そのために綿密な打ち合わせやリハーサルを行うのです。
サッカー・フットサルプレーヤーも同じです。 ポジションによって、役割は決まっています。 しかし、その役割をどう表現するかは、プレーヤー次第です。 試合は、目一杯自分を表現する場なのです。 「これがオレのプレーなんだぜ!」 と、自分を表現するのが、試合という場なのだと思います。 そして、そのために日々練習しているのです。
【2.試合への臨み方】 では、そんな試合に、どんな風に臨んでいるのか? 私は、試合当日に必ず2つのことを行っています。
まず、出かける前に、鏡の前で、 「よしっ、今日も目一杯自分を表現するぞ」 と心の中で言います。 口に出しては言いません。 家族に聞かれると、かなり恥ずかしいので・・・(笑) これは、大学サッカー部時代からの習慣です。
試合会場へは、車で向かいます。 大勢でワイワイ行くのが好きな人もいますが、私は基本的に一人で行きます。 車の中では音楽をかけています。 テンションを上げるために、アップテンポな曲をかける、というわけではありません。 私の場合は、ライブを観に行った歌手の曲をかけています。 最近かけているのは、9月にライブを観に行った小田和正さんの曲です。 アップテンポとは、間逆の曲調ですね・・・(笑) しかし、曲調はあまり関係ありません。 私にとって重要なのは、曲を聴いて、歌手がステージ上でスポットライトを浴び、歌っている姿を思い浮かべることです。 歌手が、ライブで自分を表現している姿を思い浮かべることで、 「あんな風に、ピッチ上で自分を表現するぞ」 という気持ちになるのです。
ちなみに、試合会場に着いてからは、特別なことは何もしません。 チームミーティングとアップをして、試合に臨むだけです。
その他にも、試合に向けた準備の中には、日々の練習をどう行うか、ということも関わってきますが、それは追々メルマガで紹介していきたいと思います。
以上が、私が試合当日に必ず行っていることです。 何だか変な儀式みたいですが(笑)、私の場合は、試合会場へ着く前に、この2つのことを行うことで、試合に対する準備ができます。
これは、私のやり方なので、そのまま真似してほしいわけではありませんが、 「試合で練習どおりのプレーができない」 「試合になると緊張してしまう」 という人は、「試合は、自分を表現する場」と考えると、もっと積極的に自分のプレーが出せるかもしれませんね。 勝敗を気にするのは、そのあとで良いのではないかと、私は思います。
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
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