ボディバランスを身に付けるリフティング −第173号−

技術レベル:★★★☆☆
今月発売のサッカー雑誌「ジュニアサッカーを応援しよう!」で、ドリブル特集が組まれていました。
【ジュニアサッカーを応援しよう! 2012年1月号】http://goo.gl/HQ0HJ
その中で、リフティングに関する面白い記事が掲載されていました。
それは、リフティングをすることで、「サッカーに必要な体幹」と「自分に適したボールの持ち方」が身に付くというものです。
この記事を書いたのは、檜垣裕志(ひがき ゆうし)さんという方です。
私も初めて知ったのですが、現役時代は日本人としてブラジルでプロ契約した2人目サッカー選手だったそうです。
現在は、明光サッカースクールのヘッドコーチをされています。
私が面白いと思ったのは、「利き足だけを使ったリフティング」を推奨していることです。
リフティングと言うと、両足を交互に使って行うことが当たり前とされています。
逆に、利き足だけを使ったリフティングは、偏った技術が身に付いてしまうということで、NG視されています。
しかし、檜垣さんは「利き足のどこを使ってもいいので、とにかく落とさずに続けることが大切」とおっしゃっています。
「利き足だけ」と制限することで、落としそうになったら、バランスを崩していても、利き足でリカバリーしようとします。
その繰り返しで、ボールタッチやボディバランスやステップを無意識で学ぶことができるのだそうです。
この記事を読んで、私は右足のキックを練習した時のことを思い出しました。
私は左利きなのですが、「逆足も蹴れるようにならないといけないな」と思い行った練習が、右足だけのリフティングです。
利き足でない足(以下「逆足」)のキックが上手くいかない原因の多くは、軸足のバランスの悪さにあります。
利き足を蹴り足としてメインに使っていたため、軸足として体を支えるための筋力、柔軟性が身に付いていないのです。
利き足に軸足の機能を持たせるためには、単純にスクワットなどで足の筋力をアップすればいいというものではありません。
軸足で体を支える動作には、足だけでなく体全体の筋力が関わっているのです。
そこで、最初は左足の片足立ちやケンケンなどでバランス感覚を養おうと考えました。
しかし、これでは練習に面白みがなく、長続きしません。
そんな時、「利き足のつま先だけで小刻みに行うリフティングを、右足でできるようにすれば、バランス感覚も身に付くのではないか」と思いついたのです。
※この動画の冒頭で、マラドーナ少年が左足だけで行っているリフティングを右足で練習しました。
【マラドーナのリフティング】http://goo.gl/lskPi
このリフティングは、蹴り足を振ってボールをつくのではなく、軸足の跳躍を使ってボールをつきます。
やってみると分かると思いますが、連続で跳躍しなければならないので、バランスが崩れるとリフティングが続きません。
初めのうちは、うまくバランスが取れませんでしたが、2週間も続けるとだいぶ慣れてきました。
その効果はてきめんで、軸足のバランスがかなり改善されました。
それまでは、壁に向かって右足で蹴る練習しかしてておらず、思うように上達しませんでした。
しかし、リフティングを取り入れ、軸足のバランスが改善されたことで、キックの練習だけをするよりも、上達が早まったのです。
私自身このような経験があるので、片足リフティングは、バランス感覚、ボールタッチの向上に有効な練習だと思います。
また、ボールを落とさないように練習することで、自分のコントロール範囲が分かるため、試合でのボールの持ち方も身に付くというのが、檜垣さんの見解です。
この記事では、利き足だけのリフティングについての解説のみでしたが、逆足だけのリフティングで、逆足の技術アップを図るというのもアリだと思います。
目的に応じて活用していってください。
この記事を読んで、私も「リフティングは両足交互に」という固定観念にハマっていたことに気付かされました。
普段当たり前のように行っている練習の中にも、まだまだ改善点はあるかもしれませんね。
今回紹介した檜垣裕志さんのブログです。サッカー上達のヒントを得られると思います。
   ↓↓↓↓↓
【今日もコーチング日和!】http://blog.livedoor.jp/fchuma_blog/
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!!
この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
   ←前の記事に       <サッカー上達法・目次>にもどる       次の記事に→   

inserted by FC2 system