生涯現役・親睦第一・勝敗第二のサッカー活動を通じ人生の生き甲斐を満喫する60歳以上のサッカーチームです。
実践!片足リフティング −第174号−
技術レベル:★★★☆☆ 片足リフティングを実践してみて感じたことは、「軸足への意識が高まったこと」です。 両足リフティングに慣れていると、片足リフティングは、利き足でも思うようにできません。 両足リフティングは、軸足が交互に変わるため、それほど体のバランスを意識しなくてもできてしまいます。 しかし、片足リフティングは、常に同じ足が軸足になります。 (私は左利きなので、常に右足が軸足になります。) このため、いくら利き足でボールを扱うとはいえ、バランスが取りづらいのです。 片足リフティングを続けるポイントは、同じ軸足で体のバランスを保ち続けることなのです。 私は、これは両足リフティングよりも実戦的な練習だと感じました。 なぜなら、サッカー・フットサルは片足でプレーするスポーツだからです。 キックでも、トラップでも、ドリブルでも、ボールを扱う時は常に片足です。 そして、体が安定していなければ、正確にボールを扱うことはできません。 その時、ポイントになってくるのが軸足です。 では、軸足という視点でサッカー・フットサルのプレーを考えてみましょう。 <キック> キックは、軸足を適切な位置に踏み込むことで、体のバランスを保ち、蹴り足の力をボールに伝えることができます。 軸足が近過ぎても、遠過ぎても、正確なキック、強いキックを蹴ることはできません。 試合中は、動いたボールを蹴ることがほとんどですが、動いたボールに対して、適切な位置に軸足を置くことで、正確なキックを蹴ることができます。 片足リフティングに限らず、両足リフティングにも言えることですが、リフティングは、軸足を適切な位置に置く練習になります。 リフティングを続けるには、自分のコントロールできる場所へ、正確にボールを蹴り上げなければなりません。 そのためには、しっかりボールに力を伝えられる位置に軸足を置く必要があるのです。 リフティングをキックの練習により効果的なものにするには、高く蹴り上げる動作を入れると良いと思います。 高く蹴り上げるためには、力を十分に伝えられる位置に軸足を置く必要があるからです。 <トラップ> トラップは、向かってくるボールの勢いを殺し、自分のプレーしやすい位置にボールをコントロールします。 正確なトラップをするためには、自分の体が安定している必要があります。 自分の体がフラフラしていては、ボールをコントロールするどころではありません。 例えば、高く上がったボールをトラップするのは難易度の高いプレーです。 ボールが目の前に落ちてくるボールに勢いがついているため、恐怖心で思わずよけてしまう、という場面をよく見ます。 これは、ボールの落下地点を読みきれず、ボールが落ちてくるまでに十分な体勢を整えられていないことが原因です。 素早く落下地点に入り、自分の体を安定させることができれば、高く上がったボールでも、トラップするのは難しいことではありません。 自分の体を安定させるには、軸足がポイントになります。 落ちてくるボールをトラップするには、片足を上げることになります。 そのため、落ちてくるボールを待っている間は、軸足に重心を置き、片足は自由に動かせるようにしておく必要があります。 この軸足の安定にも、リフティングは有効な練習になります。 リフティングを続けるには、軸足で体のバランスを保っておく必要があるからです。 リフティングをトラップの練習により効果的なものにするには、高く蹴り上げたボールをトラップし、リフティングを続けるという動作を入れると良いと思います。 高く蹴り上げたボールを正確にコントロールするには、落下地点を読み、ボールが落ちてくる間に軸足で体を安定させる必要があるからです。 <ドリブル> ドリブルも軸足が重要なポイントになります。 試合中、相手と対峙した時、360°どの方向にも動けるようにしておくには、軸足に重心を置き、ボールを扱う足は自由にしておく必要があります。 その上で、相手の重心を見極めてボールを動かしていきます。 フェイントを掛ける時も同様で、軸足に重心を置き、ボールを扱う足は自由にしておく必要があります。 また、ドリブルで加速する時も、軸足で地面を蹴って加速します。 ドリブルの場合は、利き足に頼ることが多くなります。 そのため、利き足だけのリフティングは、効果的な練習になります。 この場合は、高く蹴り上げるリフティングよりも、チョンチョンと細かくリフティング(※)したり、足の色々な部分を使ったリフティングが効果的な練習になるでしょう。 ※動画の冒頭で、マラドーナ少年が左足だけで行っているリフティング 【マラドーナのリフティング】http://goo.gl/lskPi 今回は、私が片足リフティングを実践した感想をレポートしてみました。 この片足リフティングは、「リフティングは両足交互で」という固定観念に囚われていた私にとって新たな発見であり、上達のヒントになりました。 しかし、全ての人に当てはまるわけではありません。 サッカー・フットサルは、人に言われた練習を、そのまま行えば上達するというものではありません。 本に書いてある練習を、そのまま行えば上達するというものでもありません。 サッカー・フットサルは、曲芸のようにキレイにボールを扱えればいいというスポーツではありません。 試合に勝つために効果的なプレーをするスポーツです。 そして、その方法は人それぞれであり、自分のやりやすいようにプレーすればいいのです。 私のように利き足を重視した方がプレーしやすい人は、片足リフティングが有効な練習になるでしょう。 しかし、両足を平等に使った方がプレーしやすい人は、両足リフティングの方が有効な練習になるかもしれません。 自分のプレーにとって、どんな練習が適しているのか? 自分自身で考え、実践していくことが大切です。 上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^) ←前の記事に <サッカー上達法・目次>にもどる 次の記事に→