強く、正確なキックを蹴るための「足首の固定」とは? −第143号−

技術レベル:★☆☆☆☆
今回は、ツナさんの質問について考えていきましょう。
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いろんなサイトで「(キックの時は)足を固める」とかいてありますが、コツなどあれば教えてください。
お願いします。
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ツナさん、ありがとうございます。
キックは、サッカー・フットサルの最も基本となる技術です。
強く、正確なキックを蹴るには、いくつかポイントがあります。
1.足の適切な部分で、ボールの適切な部分をミートする能力
2.軸足の安定
3.ボールに効率よく力を伝えるための体の使い方
大まかに挙げると、こんな感じです。
そして、今回の質問内容である「足首の固定」も、その1つです。
強く、正確なキックを蹴るには、蹴り足の足首を固め、足の形を固定させる必要があるのです。
なぜでしょうか?
サッカーボールを金属バットで打った場合と、スポンジの棒で打った場合を考えてみてください。
どちらがボールに力が伝わりやすいでしょうか?
当然、前者ですよね。
これと同様に、キックも、グラグラの足首で蹴るよりも、固定した足首で蹴った方が、ボールに力が伝わるのです。
初心者のキックを見ていると、足首を固定できていない人が多く見られます。
グラグラの足首で蹴るキックでは、ボールに勢いが出ず、正確性にも欠けます。
また、見た目にもカッコ良いフォームとは言えず、どこか頼りない感じがしてしまいます。
では、どのようにすれば、足首を固定したキックができるのでしょうか?
<足首を固定する秘訣>
ポイントは、足の指とシューズの関係にあります。
インステップキックは、足首を真っ直ぐに伸ばして固定し、足の甲の中心で、ボールの中心をミートします。
この時、足の指を丸め、親指を中心にして靴底を押すようにすると、うまく固定できます。
インフロントキックは、インステップキックとインサイドキックの中間の角度で固定し、足の甲の内側で、ボールの中心より下をミートします。
この時、足の指を丸め、親指を中心にして親指側の靴底を押すようにすると、うまく固定できます。
アウトサイドキックは、足首を伸ばして内側に曲げた状態で固定し、小指の付け根辺りを中心にした部分で、ボールの中心をミートします。
この時、足の指を丸め、中指を中心にして靴底を押すようにすると、うまく固定できます。
このように、キックの種類によって、足首の固定の仕方は異なります。
しかし、試合でキックする時は、いちいち「どうやって固定するか?」などと考えている暇はありません。
無意識に、適切な方法で足首を固定できるようにしておく必要があるのです。
<足首を固定する練習法>
では、足首を固定するための練習法をご紹介します。
用意するのは、スリッパです。
スリッパを履いて、キックの素振りをします。
やることはこれだけですが、そのまま素振りをすると、スリッパが脱げて飛んでいってしまいます。
スリッパが脱げないように素振りをするには、どうしたらいいでしょうか?
そう、足の指を使って、スリッパを押さえればいいんです。
足の指でスリッパを抑えることができていれば、力いっぱい素振りをしても、スリッパは脱げません。
つまり、スリッパが脱げないように素振りできれば、足首の固定ができているというサインになるのです。
これなら、部屋の中で、ボールを使わずに行うことができます。
足首の固定がうまくできていない初心者の方は、試してみてください。
上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!!
この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^)
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