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身近なプレーヤーを参考にすることの3つのメリット −第113号−
技術レベル:★☆☆☆☆ 身近なプレーヤーを参考にすることには、3つのメリットがあると考えられます。 【1.意識レベルが上がる】 1つ目のメリットは、「意識レベルが上がること」です。 例えば、チームメイトにあなたより小さな体格のプレーヤーがいたとします。 そのプレーヤーが、あなたよりも上手くボールキープしていたら、そこから何を感じますか? ただ、「上手いなぁ」と感じるだけの人もいるでしょう。 「どうして、自分よりも小さいのに、あんなに上手くボールキープできるんだろう?」と感じる人もいるでしょう。 後者のように感じた人は、そのチームメイトのプレーを観察するようになります。 ボールキープできるポイントは、体の使い方にあるかもしれません。 パスの受け方にあるかもしれません。 ボールの置き方にあるかもしれません。 このように観察し、一定の仮説を立てることができれば、あなたはこう考えることでしょう。 「このポイントを強化すれば、自分にもできるかも!」 そして、そのポイントを強化するための練習を行うことで、あなたも同じレベルのプレーが可能になるかもしれません。 (この時、そのポイントに絞った教材を参考にすることで、理論の裏づけができたり、練習方法の参考にすることができます。) 他にも、ドリブル突破の上手いプレーヤー、キックの上手いプレーヤー、ボール奪取能力に優れたプレーヤー、DFの指示が適確なプレーヤーなど、ポイントは違えど、参考の仕方は同様です。 自分よりも高レベルなプレーを、身近に感じることができれば、「自分にもできるかも」という意識レベルの限界値が高まります。 その意識レベルの高まりが、あなたの上達の限界値を引き上げてくれるのです。 強豪チームと弱小チームに所属するプレーヤーでサッカー・フットサル歴、試合経験が同等のプレーヤーであれば、能力(技術、戦術、フィジカルなど)の限界値にそれほど差はありません。 差があるとすれば、身近に高レベルのプレーヤーがいることで発生する意識レベルの限界値の差でしょう。 【2.体感が伴う】 2つ目のメリットは、「体感が伴うこと」です。 身近なプレーヤーを手本にする場合、その多くは、あなたのチームメイトだったり、対戦相手だったりします。 つまり、同じ試合でプレーするプレーヤーです。 同じ試合でプレーするため、そのプレーヤーのプレーの影響を直接受けます。 例えば、ロングキックの正確なプレーヤーが味方にいて、有効なサイドチェンジをバシバシ決めてくれたら、どう感じますか? おそらく「これだけ正確なサイドチェンジを決めてくれると、楽に相手を崩せるなぁ」と感じるでしょう。 逆に、ロングキックの正確なプレーヤーが対戦相手にいて、有効なサイドチェンジをバシバシ決められたら、どう感じますか? おそらく「アイツにボールが回ると厄介だな」と感じるでしょう。 このように、同じ試合でプレーするために、「そのプレーヤーのプレーがどれだけ有効なのか?」ということが体感できるのです。 プレーの有効性を体感していれば、あなたが同じレベルのプレーができるようになった時、どのような影響力があるかを具体的にイメージしやすくなります。 あなたが同レベルのプレーを身に付けた姿を具体的にイメージできれば、より高いモチベーションで練習に臨むことができるでしょう。 【3.プレーを見る頻度が高い】 3つ目のメリットは、「プレーを見る頻度が高いこと」です。 いくら良いプレーでも、たった一度見ただけでは、その時は「このプレーを身に付けるぞ!」とモチベーションが上がっても、長くは続きません。 すぐに忘れてしまったり、他の良いプレーを見れば、今度はそのプレーの影響を受けたりします。 手本にするプレーヤーがチームメイトであれば、練習や試合で、週1〜2回はそのプレーを目にする機会があります。 見る頻度が高ければ、参考にするプレーが意識の深いところまで焼き付けられます。 そうなれば、忘れようと思っても、なかなか忘れられるものではありません。 一人で練習していても、実戦のイメージを持って練習することができるでしょう。 このように「プレーを見る頻度を高める」という意味では、身近なプレーヤーを手本にする場合、対戦相手よりもチームメイトを選んだ方がいいかもしれませんね。 もちろん、対戦相手であっても、日頃一緒に練習をしているようなプレーヤーであれば話は別ですが。 あなたのチームメイトに、手本となるプレーヤーがいれば、積極的にそのプレーヤーを真似てください。 もし、あなたがチームで一番上手いプレーヤーで、手本となるチームメイトがいなければ、レベルの高いチームの練習に参加させてもらうのも1つの手です。 部活動と違い、練習場所がある程度自由に選べるのは、草サッカーの特権ですので、有効活用しましょう。 また、「プレーヤーとしての成長」を第一に考える場合は、レベルの高いチームへの移籍という手もあります。 あなたの環境で、身近なプレーヤーを参考にするには、どんな手段がありますか? 考えてみてください。 上達には、「自分で考え、実践する」ことが不可欠!! この情報を、自分で考える上でのヒントにしていただければ幸いです(^−^) ←前の記事に <サッカー上達法・目次>にもどる 次の記事に→