会長挨拶(15周年記念誌編纂時会長)

熊本オールドキッカーズ会長  東矢 徳男    

写真 1994年7月の熊本オールドキッカーズ結成から、15年が経過しました。 結成当時の約20名の会員も、80名を超える大きな組織となり、週1回の練習を含め年間の活動日数は100日(平成20年度)を超す状況になりました。 これも偏にKOKを創り育てていただいた先輩の皆さん、そして会の活動に参加いただいている会員の皆さん熱意によるものと心から感謝を申し上げます。
近年、九州地域全体のチーム数も増えて年齢幅が大きく広がりました。その中で少し気になるのは、以前に較べてプレーが荒っぽくなったことと、 試合中に選手同士の言い争いなどが散見されることです。 西日本OBサッカー連盟の目的は、「サッカー交流を通じ、会員の心身の健康と相互の親睦に努め云々」とあり、 正に先達の知恵であり至言であると受け止めています。
全員が「元気で長生きを目指す」KOKは他に先駆けて「常にフェアーな行動・人には敬意をもって接する」ことに心がけ、楽しいサッカーを目指しましょう。
この5年間の節目に「サッカーをこよなく愛した3人の仲間を失いました。」 岡田良雄さん・橋口英夫さん・藤本正一さんのこれまでのKOK発展のために尽くされたご努力に感謝し、全員で心からご冥福をお祈り致します。

サッカーを愛する心

荒木 信三郎    

私の現在の生活の中で、サッカーは3分の1を占めているような気がしています。毎日の家事、趣味、(読書、将棋、ピアノ)仕事(学童保育所勤務)の1日です。
その中で、仕事では、サッカーを毎日必ず行います。学童達が「サッカーしよう」とやって来るからです。 小学校1年生から3年生まで、サッカーが好きな子の集まりです。そこでは、基礎練習はありません。いきなり試合です。 学童達は、思い思いにボールを蹴ってゲームを楽しみます。楽しみといえば、やはり点を入れる事です。 点を入れた学童には、「ナイスシュート」と言って褒めてやります。 また、点を入れられそうになったボールをクリヤーした時も「ナイスクリヤー」と言って褒めてやります。 それで、学童達にサッカーを愛する心を植え付けようと思っているのです。こういうことを繰り返しながら、学童達に「サッカーの楽しさ」を指導して毎日を過ごしています。
思えば、私もこのようにサッカーをしています先輩たちから教えられて(現在もですが)サッカーが出来るようになって来たと思っています。 そうです、サッカーが好きになったのです。サッカーの試合の想い出はいっぱいありますが、苦難を乗り越えて戦った試合が一番心に残っています。
一つは、12年前の長崎の九州大会です。第1試合は、対長崎戦でした。互角に戦っていた後半に、キーパーが、ゴールキックを右DFへパス。 そこへ私が走り込んで行きボールを取ろうとしたので、DFは、慌ててキーパーへバックパスをしたのです。 そのパスがあまりにも速かったので、キーパーは取ることが出来ずオウンゴール(当時は、自殺点と言ってましたが)と相成った訳です。 その試合は、結局1対0でKOKの勝利となりました。
第2試合は、対延岡戦です。この試合は、常に押され気味で、前半1点を失いました。 後半押され気味でしたが、自陣のクリヤボールを私が拾い、30メートルぐらいドリブルをして、キーパーと1対1になりましてこれを決めて1対1となったのです。 そして終了間際に奇跡?が起きたのです。キーパーがボールをキャッチして右DFへボールをパス。そこへ私がボールを奪いに行きました。 DFは、慌ててキーパーへバックパス。これも見事にゴールしたのです。つまり、オウンゴール2発で勝利をものにした大会となったのです。
二つ目は、6年前のねんりんピック徳島大会です。第一試合は、強豪大阪です。この試合は、押され押されて前半1点入れられました。 後半も押されていたのですが、うまくコーナーキックを得まして、キッカーは中山さん、ゴール前に上がったボールをうまく捕らえた私の頭。同点です。 その後も押されていたのですが、中盤でボールをカットした私が20メートル位ドリブルしたところで後ろから足を掛けられ、PKとなりました。 勿論、キッカーは中山さん。左隅へボールを蹴り込み、2対1と勝ち越しました。残念ながら、終了間際に1点入れられ引き分けとなりました。
第二試合は、奈良と対戦。この試合、大阪戦のようには押されていなく、互角に戦ったのですが、0対2で敗れました。 戦いやすい相手と思ったのがいけなかったのでしょう。
第三試合は、対仙台戦です。これに勝ちますと銅メダルが貰えるのです。 全選手張り切って試合に臨みました。この試合も互角の戦いでした。押したり押されたりの試合展開でしたが、後半、中盤で相手のボールを奪い、 10メートル位ドリブルして、キーパー位置を確認してループシュートを決めたのです。1対0で勝利し、念願の銅メダルを貰いました。
70歳を過ぎてもまだサッカーが出来る。まだサッカーが楽しめる。まだサッカーを愛することが出来る。 これも、会長さんをはじめ、役員の方々、サッカーのアドバイスをしてくれるNさん、みんなに感謝しながらサッカーを続けていきたいと思っています今日この頃です。

inserted by FC2 system